植物栽培のデータ管理にはエクセルを使うことをおすすめします。エクセルはデータ処理などで幅広く仕事で使われるため勉強しておいて損がないアプリです。
斑入り職人
しかし早く有料のWeb版 Microsoft 365に切り替えておいた方がよかったと後悔しています。もっと早くに切り替えて効率よくデータ管理するスキルを身につけておけばよかった。
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このページでは植物栽培に活かせるエクセルの機能を簡単なレベルから有料アプリのみの便利な機能までまとめていきます。
簡単にデータ整理できるピボットテーブル&グラフ
最近のエクセルは列にデータが並んでいる状態であればピボットテーブル&グラフで簡単にデータ整理ができます(行にデータが並んでいる場合は『形式を選択してペースト→行/列の入れ替え』で変換できます)。
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例えばスイッチボットという測定機器で最低気温などのデータで植物に害がないかなどを確認するぐらいならこれ以上の作業は必要ありませんでした。
リンク先でしっかり説明していますが簡単に説明すると以下の画像のように簡単に気温のピボットテーブル・グラフが作れます。

スイッチボットのデータをピボットテーブル化した写真

スイッチボットのピボットグラフデータとその選択写真
また地温データも別の機器で取りましたが、そちらも簡単にグラフ化できました。最近はエクセルに対応しやすいようにしているのか縦列でデータが回収できてたすかります。

ロガーから取った地温データ写真
こんな感じで地温も簡単にグラフ化できました。

地温のピボットグラフ
⇒地温測定にはサトーの防水型無線温度ロガーが使い方も簡単でおすすめだよ
あとはデータの数値を条件付き書式を利用して注意すべき範囲の値だけ色付けしてしまえば十分です。

条件付き書式の画像
最低気温や最高気温を出したい場合はΣ値の温度についてあるビックリマークから『最小』『最大』を選択すればOK。
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エクセルの基礎を学ぶなら資格の本がおすすめ
基本的なエクセルの使い方や関数などはMOSの勉強本を読めば十分だと思います。
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MOSの資格は結構高いしとってもあまり意味がないため受けなくてもいいと思います。
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ちなみにエクセルの最新情報はネットで調べるのもいいけどYouTubeでみるとわかりやすいですよ。私の一押しは『ExcelドカタCH』です。
動的関数とパワークエリでワンランク上のデータ管理

パワークエリの画像
テーブル化、動的関数処理、データの統合・整理など動的関数とパワークエリを使うことによりワンランク上のデータ処理が可能なります。
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動的関数の例
VBAを深く学ぶより先にこういう便利な機能を使えるようになっておく方がよいと感じています。勉強しなおそう。
VBAはAIも利用してデータ整理に活用しよう
VBA(Visual Basic for Applications)を理解してエクセルをプログラムで動かせるようになればデータ整理などが楽になるのはわかります。
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植物栽培の領域でVBAを使うなら抜けデータの修正、飛び出た値のカットなどに使うぐらいでしょうか。私は以下のような資格の本で最低限の情報だけは学んでます。
あとはプログラムを走らせた後にボタンを押せば印刷(できたら確認も)できるようにできたら十分な感じがする。
エクセルのAI利用で気をつける点
聞いたことはしっかりと答えてくれるAIですが、こちらから指示していないことは当然反映してくれません。
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・宣言の種類(範囲)
・セル範囲の指定
あとは失敗してもいいように原本をクラウド上に保管しておくことをおすすめします。最初は失敗を繰り返すのは仕方ないよね。
エクセルでも使えるパイソンとチャットGPT
エクセルの中でパイソンやチャットGPTが使えるようになっています。チャットGPTは月27ドルから使用可能となっています(マイクロソフトのAIであるCopilotもpro版を月3200円で契約すれば使用できます。無料版ではエクセルに入れれないし分析もできません)。
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私もパイソンを少し勉強しましたが、コードが簡単でわかりやすいのがいいですね。
しかし、エクセルと合わせてどこまで有用に使えるかは人によるんだろうな〜って感じました。よほど詳しくない人じゃないとエクセルだけで十分じゃないだろうか?
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植物栽培の領域でアクセスは必要か?
大量のデータをあつかうならエクセルよりアクセスと言いますが、植物栽培の範囲であればなかなかエクセルで対応しきれないデータを扱うことはないと思います。
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またエクセルのデータを出力可能なセルの上限は、1ファイル当たり1,000万セルとなっています。
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Accessは、2GBまでのデータであれば、行数・列数・文字数に制限がありません。ただそこまで使う人はなかなかいないと思います。エクセルで十分ではないでしょうか?
VBA学習よりBIツール利用へ
最近感じるのはVBAは最低限の勉強にしてBIツールを学んだほうが良いと感じています(最低限の知識はやっぱ必要)。例えば以下のような製品利用が増えていますよね。
・Tableau(タブロー)
・GoogleのLooker Studio
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PowerBIが増えていますがマック派はビジネルレベルだとタブロー、個人レベルなら無料のLooker Studioを選択するしかなさそうです。
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さまざまなデータベースからリアルタイムでのデータ収集・統合し、図面やチャートを誰でもわかりやすくつくるBIツール。技術の進化によりプログラミングよりもできた優秀な製品を使いこなす能力のほうが重要になってきていると感じています。
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エクセルとBIツールがあればデータ分析に必要なことは個人レベルでもある程度できる時代になってきましたね。
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【補足】無料でBIツールのAIを利用するのはダメそうです。Gemini in LookerもLooker Studioをproにしないとダメだそうです。
個人レベルだとデータベースから直で反映されるさまざまな図・チャートまでは必要なく、ある程度用途に応じた図・チャートの種類とAIによる将来の予想値記載ができれば十分だと思っています。
ですがそれをやるには有料のものを使う必要性があるか。困ったな〜。
BIツールやAIなしに予想値をエクセルで出す方法
ウィンドウズのパソコンではエクセルの予測シート機能を使うことにより予想値を出すことが可能。しかしマック版Office 365 Excelでは予測シート機能がありません。
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エクセルでは関数により回帰分析で傾向と将来を予想することができます。
・FORECAST関数:単回帰分析
・GROWTH関数:指数回帰分析
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それ以外にソルバーとよばれるものでWhat-If分析ができます。『目的セル』に最適となる値、『変化させるセル』に最適となる回答がでるものです。
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これらをうまくつかえるようになり、グラフ化だけ別のアプリを使用すればデータベースなどを使わない個人レベルの利用であればBIツールを使わなくていいのかもしれない。
最後に今後のエクセル利用について
エクセルは数式を入れていろいろな植物データの管理や単位換算、必要な培養土や農薬の計算、費用計算などにも使えます。
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プラグインで空白内に値を入れたら答えが出るようなページも作っていくといいですね。
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