斑入りモンステラの増やし方。発根・発芽できなかった方は見てね

モンステラ『ボルシギアナ』を増殖用にカットした写真

モンステラの増やし方は簡単ですが、斑入りモンステラの増やし方になるとちょっと難易度が上がってきます。

斑入り職人

挿し木したものの根っこが出ない。発芽しないって報告がけっこうあります。私も最初のころ失敗しました。

特に多いのが一節だけの気根も出ていないものから増やそうとしているケース。一番難易度が高いですよ。できれば二節あるものを利用しましょう。

斑入り職人

できれば気根を事前に培養土などに入れ根っこにしておくとさらに安心。

それ以外に培養土選びも重要です。通気性が悪いなど挿し木にあわない培養土を使うとなかなか発根・発芽しません。くわしくは以下にまとめておきますね。

斑入りモンステラの増やし方。培養土とカットに位置に注意!

斑入りモンステラ『ボルシギアナ』を水挿しにした写真

斑入りモンステラはいくつかの方法で増やすことができます。まずは増やすための穂木を作りましょう。二つほど残して茎をカットします。

モンステラ『ボルシギアナ』を増殖用にカットした写真

今回は気根や葉をカットしました。気根は残した方がいいいと言う方と、カットした方がいいと言う方がいますが、水や土に触れると根になるので残すことをおすすめします。

斑入り職人

最初のころそれを知らずにカットして失敗しました。葉っぱもそのままで蒸散をおさえれられません。

モンステラ『ボルシギアナ』を増殖用に穂木にした写真

ですがすべて気根が残っていればいいわけではありません。以下は気根の先だけを植え付けて育てたデリシオーサです。

気根を伸ばしたままで育てたデリシオーサの写真

鉢からだすと地中に入りすぐに根っこをしっかり出しているように見えます。

気根を伸ばしたままで育てたデリシオーサの写真2

しかし地中に入ってからかなり下の方から細根が出ていることがわかります。

気根を伸ばしたままで育てたデリシオーサの写真3

ですので地中深くではなく、地表近くから細根がでるようにする必要性があります。ですから地表に近い部分に位置するところでカットし、そこから細根がでるようにします。

気根をカットして増やそうとしているデリシオーサの写真

蒸散を押させるために葉っぱのカットも忘れずに。茎の部分は栄養源にもなるのでみためを気にしないなら残しましょう。後で栄養がなくなり茶色くなってきたら軽く引っ張れば取り除けます。

余分な葉を落としたデリシオーサ挿し木苗の写真

そしてカットした後は時間があれば10分程度アク抜きを行ったほうがいいようです。それでは調整した穂木を使いモンステラを増やしていきましょう。

アク抜きをしているデリシオーサの写真

斑入り職人

もしかすると発根阻害物質があり水による浸漬処理が有効なのかもしれませんね!

根っこを途中からカットすると葉っぱの枯れ込みがどんどん進みます。根っこを途中からカットする場合は幹だけにするか、幹と茎だけにした方がいいかも。

カット後に葉っぱが枯れてきた斑入りモンステラの写真

葉っぱも展開してきたので根っこの様子をみてみることにしました。しっかりと根が分岐しています。

カット後に分岐発根してきた斑入りモンステラの写真

カット後に分岐発根してきた斑入りモンステラの写真2

カット後に分岐発根してきた斑入りモンステラの写真3

斑入り職人

根っこや気根が長すぎる場合などはこのようにカットしてもいいですね。ただし根っこをそのまま使う場合より痛みは激しいです。

モンステラの挿し木は二節残して腐りを防ごう

モンステラ『ボルシギアナ』を挿し木にした写真

挿し木は培養土などを用いてたてに挿していくだけですね。一番一般的なやり方です。特にこのやり方の場合は気根がついたままの方がいいです。

斑入り職人

二節ある幹を挿し木に用いることをおすすめします。

培養土は市販の培養土を使うのでは不十分です。できればベラボンやバーミキュライトのように通気性がよく発根しやすい素材を培養土に加えて使いましょう。

ベラボン単体でもいいですが、乾燥しやすく管理が面倒なので、以下のところで記載した培養土で育てることをおすすめします。

斑入りモンステラの培養土は何がいい? ベラボンを混ぜて使うのもおすすめだよ

モンステラの茎伏せは一節でも可能だが。。。

モンステラ『ボルシギアナ』を茎伏せにした写真

モンステラの茎伏せはカットした穂木を培養土などの上に横に置くだけ。軽く沈むような感じに置けばそれだけでOKです。

挿し木と違うのは穂木が短くてもいいこと。挿し木の場合は埋めて立てるためだけでなく枯れ込みを防ぐために二節ぐらい残しますが、茎伏せなら一節あればOK。

斑入り職人

多く増やしたい方にいいですね。

ですが個人的には一節茎伏せは難易度が一番高い増やし方と感じています。幹が太く気根がある程度しっかりしていればやりやすいですが、素人がいきなり挑戦は難しいです。

斑入りモンステラの水挿しは発根が難しいよ

斑入りモンステラ『ボルシギアナ』を水挿しにした写真

最近一般的に書かれているのがモンステラの水挿し。私も斑入りモンステラで試しにやってみました。しかし2月ぐらい経っても芽や根が出てきません(1年おいてもダメでした)。

斑入り職人

もともと気根ついていたものはすこし伸びてきました。

気根が発達してきた斑入りモンステラの写真

気根が発達してきた斑入りモンステラの写真2

感想としては気根があり、芽が出なくても成長する枝の先端(トップカット)でないと水耕栽培で発根は難しいのかなと思いました。これからは培養土に戻して発芽を目指します。

斑入り職人

いろいろと調べていると斑入りモンステラは水挿しで発根は難しいとのことでした。植物ホルモンを使えばなんとかなるかもしれませんが設定が難しい。

一般的に斑入りモンステラに使う培養土でおすすめとされているのが『ココナッツピート』。

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ですがアク抜きされていないと悪影響が出る可能性もあるようです。

最近だとアク抜きがされている『ベラボン』が推奨されているようです。高級な斑入り品種ならちょっとリッチに『ベラボン・プレミアム』を使用するのがいいですね。

ベラボンの写真2

私もベラボン・プレミアムを半分程度加えて挿し木をやり直しました。斑入りのモンステラの挿し木はこういうのを使わないと難しいようです。それからは発根率が改善されました。

斑入りモンステラの培養土は何がいい? ベラボンを混ぜて使うのもおすすめだよ

モンステラ元株からの再発芽

カットした後の斑入りモンステラ写真

地上部をカットしたモンステラの元株も再生します。モンステラは強い植物ですので、しっかり防腐剤をつけておけばしっかり芽が出て再生します。

芽が出てきた元株の斑入りモンステラ写真

拡大すると以下のような感じ。長くなりすぎた斑入りモンステラを短くしたいときや、数を増やしたいときに思いきってカットしてしまっても大丈夫です。

芽が出てきた元株の斑入りモンステラ写真2

芽がどんどん伸びてきました。

芽が出てきた斑入りモンステラの写真

葉が展開してきました。もうこうなると大丈夫ですね。

葉が展開した斑入りモンステラの写真

長くなりすぎたモンステラや、葉が枯れて不格好になったモンステラはこのように一度カットして作り直していくといいですね。

斑入りテトラスペルマ(ヒメモンステラ)の増やし方は少し難しい

斑入りのテトラスペルマ(ヒメモンステラ)は増殖がちょっと難しいです。なぜかというと以下のように気根が細く乾燥してダメになりがちなんです。

斑入り職人

湿度が高い部屋に置ければ大丈夫だと思うけど、普通の部屋に置いていたらエアコンなどの影響もあり乾燥してしまいます。

だから挿し木を行う前に、気根がでたら培養土とビニールなどでつつむなどして気根をしっかり保護するのが重要となります。

斑入り職人

以下のようにぬれたティッシュでラップでも応急処置にはなります。ただその場合は一度水耕栽培にしたほうがいいかも。

 トップカットの場合、根が弱い場合は植え替えても先端部位が枯れてしまいます。だから一度水耕栽培で根を増やしてから植え付けるのも一つの手です。

斑入り職人

だからといって加湿状態にしてしまうと以下のように枯れる要因となります。上部はあるていど湿気が抑えれるような環境で育てましょう。

モンステラの挿し木を行う時期

最後になりますが、挿し木は寒い時期に行うと成長しないのでおすすめできません。できれば春から秋の間に行いましょう。夏場は痛みやすくもあるので成長がおそい冬にやるよりましですが微妙です。

斑入り職人

冬に行いたい場合は以下のように加温して育てれる環境を整えましょう!

モンステラを室内で越冬させるのにおすすめの暖房器具

斑入りモンステラを増やすときは最初2分割、成長したら多分割で!

斑入りモンステラは普通のモンステラよりも樹勢が弱いです。葉緑素がなく栄養を作りずらいからそれは仕方ないですよね。

斑入り職人

だから無理して増やそうとするのはリスクが高いです!

個人的にオススメなのはある程度のサイズ(デリシオーサなら幹の太さが1.5cm以上)になるまではトップカットで2分割までに抑えるのをおすすめします。

斑入り職人

そしてできればトップカット部分に気根がある状態がのぞましいです。

ムリに増やそうとしても幹が充実していなければそこからの成長はおそいし枯れるリスクも高いです。

斑入り職人

希少なものも含めて大小いろいろカットしてみた結論がそれでした。

元株からは何度も子株を取ろう!

どうしてもトップは斑なしになることがあります。ですが根本の方にしっかりとした斑入りの幹とガッチリ張った根があれば何回も子株回収するチャンスがあります。

斑入り職人

以下は3回目の黄緑斑デリシオーサ子株作成写真。作成は一回だけでないので斑入り元株だけは大事にしましょう。

3回目の黄緑斑デリシオーサ子株作成写真3

3回目の黄緑斑デリシオーサ子株作成写真

3回目の黄緑斑デリシオーサ子株作成写真2

2回目の子株は斑入りではありませんでしたが、1回目の子株は以下のように斑入りの葉が出ています。

1回目の黄緑斑デリシオーサ子株作成写真

1回目の黄緑斑デリシオーサ子株作成写真2

次は黄斑のデリシオーサ2回目に回収した子株です。

2回目の黄斑デリシオーサ子株作成写真

一つ前の一回目は以下のような子株が取れています。

1回目の黄斑デリシオーサ子株作成写真2

細かく多数に斑入りになった株は子株作りでも斑がないという失敗が少なくです。おすすめですよ!