斑入りモンステラの種類と育て方

ボルシギアナ ホワイトタイガー ハーフムーンの写真4

モンステラの斑入り品種ってキレイですよね。わたしもいろんな種類の斑入りモンステラを育てています。斑入りモンステラを調べていると中には値段が超高い品種もあることがわかりました!

モンステラブ

高い品種は100万を超えることがあります! 数十万円クラスもゴロゴロありますよ。

気になるけどモンステラをあまり知らないと品種や斑入りの種類などがわかりずらいです。間違ってニセモノを買っちゃうと大変。だから簡単にモンステラの種類をまとめてみました。

またそれ以外に育て方や増やし方のコツもまとめておきますね。高価な苗は増やさないと枯れたら大変です。

モンステラブ

増やし方のコツは培地選び。ヤシガラ系を使うのがおすすめですよ!

斑入りモンステラには100万円超えの品種も! その種類を説明するね。

新しくでた斑入り葉の写真

モンステラにはいろんな斑入り品種があります。以下に説明しておりますが、斑の入り方で名称が変わるんです。

・細かな斑入りの『アルボ』(ホワイトタイガーはこれに入る。)
・半分だけ完全に白い斑入りのハーフムーン。
・黄斑のオーレアは最初黄色で後で白色に変化します。
・部分的にマーブル状の斑が入った『ミント』-高い
・全体的にマーブル状の斑が入った『フルミント』-超高い

モンステラブ

フルミントの販売価格は100万単位の世界になるようです。

高価な斑入り品種はキレイなかわりに葉焼けなどで葉がダメになりやすいです。高級品種は植物育成ライトを用いて室内栽培するのが基本ですよ。

室内観葉植物(斑入りモンステラなど)におすすめの植物用ライト

一般的な白い斑入り品種で最も高値で取引されているのはハーフムーンと呼ばれる葉の半分だけ斑入りになったもの。

安定させるのが難しいですが非常にキレイです。いつかこういう斑入りモンステラを手に入れたいですね。

ホワイトタイガーと普通の斑入りモンステラとの違い

以下の写真のように白い斑が細かく入るモンステラ ボルシギアナを『ホワイトタイガー』と呼びます。以下のリンクで育て方などは説明してます。

モンステラ ボルシギアナ ホワイトタイガーのハーフムーンが崩れた写真

ホワイトタイガーの育て方(白斑が細かく多く入ったモンステラです)

普通のボルシギアナはそこまで細かく斑が入りません。以下のハーフムーンのボルシギアナを見ていただけたらわかりやすいです。

ハーフムーンのモンステラボルシギアナ写真3

ただし品種として分けているのではなく、細かく斑が入った系統をホワイトタイガーと呼んでいるようです。

モンステラブ

どこまでがホワイトタイガーと呼べるのか区分けが難しいですね。

ホワイトタイガーは茎の部分が以下のように細かな白い線が入ります。以下はホワイトタイガーの茎ですが、細かな線とハーフムーンになる強い線が入っています。

モンステラ ボルシギアナ ホワイトタイガーのハーフムーン写真5

モンステラ ボルシギアナ ホワイトタイガーのハーフムーン写真4

逆に普通のハーフムーンだと強い白い線が入るのみです。

ハーフムーンのモンステラボルシギアナ写真2

葉っぱだけでなく茎からも見るとわかりやすいですよ。苗を購入する時も、葉っぱより茎を見て買った方が成功率が上がります。

モンステラには種類はどんな種類があるの?

20201219-斑入りモンステラ

モンステラの種類をまとめました。モンステラは分類がいろいろ変わったりしているので、なるべく現在の分類に近くなるようにまとめています。

一番大きく葉の内部まで穴が開く『デリシオーサ』

サイズが一番大きくなり、内部までポツポツ穴が開くのがモンステラのデリシオーサ(Monstera deliciosa)。葉っぱが大きくなるとかなり細長い感じに切れ目が入ります。

大きいので温室や広い部屋がないとなかなか栽培が難しい品種。葉っぱを少なくして室内で育てる手もあるけど、それだと魅力が半減しちゃうもんね。

モンステラブ

usda zoneは9b(10)〜12となっています。

斑入り品種は以下のようなものが有名です。

デリシオーサの斑入り品種

  • スーパーホワイト
  • ボルシギアナのホワイトタイガーと同じような感じだがサイズが大きい。

  • ホワイトモンスター(テンシンラン)
  • かなり強めの斑が出る品種。斑が少なめでも切り戻すと斑が強く出るらしいとのこと。

  • イエローマリリン
  • 黄斑でうつくしいデリシオーサ。

  • グリーンゴースト
  • 奇形が入る黄緑斑のデリシオーサ。

  • ホワイトティアーズ
  • つよい白色の斑が入る系統。

    モンステラブ

    もっと詳しく知りたい方は以下の記事を見てね。

    斑入りデリシオーサの種類。値段の高い品種が多いですよ。

    内部に穴ができない少し小型のモンステラ『ボルシギアナ』

    20201029-斑入りモンステラの写真3

    モンステラのボルシギアナ(Monstera borsigiana)はデリシオーサより一回り小さいサイズのモンステラ。

    モンステラブ

    usda zoneは9b〜12となっています。

    空間にあまり余裕がない室内で栽培するならこちらを選ぶことをおすすめします。値段は一般的にデリシオーサより高めですが、スペースを取りすぎるよりはいいですよ。

    モンステラブ

    詳しく知りたい方は以下の記事を見てね。

    斑入りボルシギアナの種類

    おすすめはハーフムーンのボルシギアナ。安定してハーフムーン出すのは難しいですが、キレイですよ〜。ホワイトタイガーのハーフムーンは以下のような感じ。

    モンステラ ボルシギアナ ホワイトタイガーのハーフムーン写真2

    モンステラ ボルシギアナ ホワイトタイガーのハーフムーン写真3

    逆にハッキリと緑と白が分かれる普通のハーフムーンは以下のような感じです。

    ハーフムーンのモンステラボルシギアナ写真

    ハーフムーンのモンステラボルシギアナ写真3

    ハッキリと分かれるタイプのハーフムーンは下手をするとただの緑の葉っぱになります。だからホワイトタイガーのハーフムーンを購入して、ダメになってもホワイトタイガーって感じのほうが無難です。

    モンステラブ

    そうでなくてもホワイトタイガーの斑入りのほうがキレイですけどね。値段は高いけど。。。

    小さくかわいいモンステラ『ミニマ』

    斑入りのヒメモンステラ写真

    モンステラ『ミニマ』はラフィドフォラ・テトラスペルマ(Rhaphidophora tetrasperma)と呼ばれ実際にはモンステラ属の植物ではありません。ですが、形がそっくりなのでモンステラ『ミニマ』や『ヒメモンステラ』とも呼ばれています。葉っぱが小さく室内栽培向きの品種ですね。

    モンステラブ

    いろんな品種を知りたい方は以下の記事を見てね。

    斑入りヒメモンステラ(斑入りテトラスペルマ)の種類

    モンステラブ

    モンステラより寒さに弱く、usda zoneは10b〜12程度だが表記に幅あり。

    私もヒメモンステラの斑入り品種が欲しくてまず試しに以下のような斑入り品種を購入して見ました。

    斑入りのヒメモンステラ写真3

    ですがなかなかいい斑が出ない。ヨーロッパで作出された『RaphidophoraTetrasperma Variegata “Paragon”』という斑入りがキレイなので購入したいと思いましたが小さい苗でも数十万円するので手が出せません。

    モンステラブ

    モンステラって高い品種はあまりにも高すぎる。

    ですので少し方向性を変えヒメモンステラのオーレア(葉の出始めの色が薄く後で濃くなる品種)も購入して見ました。

    ヒメモンステラオーレア写真

    しかし葉っぱが弱くあまりうまく生育しません。オーレアはあまりよくないかな。

    ヒメモンステラオーレア写真2

    丸い穴が開く『マドカズラ』

    マドカズラ(Monstera friedrichsthalii)もモンステラの一種です。最近はマドカズラの斑入り品種も出てきていますがめっちゃくちゃ高いですね。

    モンステラブ

    もう少し安くなったら一つ購入したいものです。

    usda zoneは10〜12程度となっています。

    小さな穴が内部に開く『レクレリアナ』

    まだまだ日本では希少なモンステラ レクレリアナ(Monstera lechleriana)。マドカズラとは違いある程度株立ちし、穴も小さめな感じですね。扱いやすそう。

    モンステラブ

    usda zoneは10〜12程度となっています。少し寒さに弱いですね。

    蔓性で普通な葉っぱの『ハネカズラ』

    ハネカズラ(Monstera standleyana)はモンステラっぽくなく普通の葉っぱをしています。ですが、こういう形の葉っぱもキレイですよね。

    斑入り品種には白斑と黄斑タイプのものがあり、黄斑タイプの方が希少性が高いです。しかし、黄斑は徐々に白色に変化していくタイプの斑入りのようです。

    モンステラブ

    usda zoneは9a(9b)〜12程度となっています。意外と寒さに強いですね。

    斑入りモンステラの育て方。特に葉焼けに注意!

    20201219-斑入りモンステラ

    斑入りモンステラの育て方で特に注意したいのは以下の3つです。葉焼けには注意している方が多いですが、他の二点も重要ですよ。

    モンステラの育て方注意点

  • 葉焼けに注意
    色素が薄いので強い光に弱いです。
  • 水のやりすぎに注意
    成長が遅めなので水をやりすぎると吸収しきれず根腐れを起こしやすくなります。
  • 肥料のやり過ぎに注意
    栄養分が多いと斑が消えやすい傾向にあります。肥料を制限したり無機質培養土を使いましょう。
  • ただし少なめの斑入り株なら意外と日光に強く、軒下に置いていても春や秋ならなかなか葉焼けしません。室内で徒長し始めたら軒下など半日陰の場所や、西日が当たらない場所に移動するのもいいですよ。(だけどいきなり強い光に当てると葉焼けするので少しづつならせましょう。)

    モンステラブ

    しっかり斑が入った極斑系は流石に強い直射日光に当てるのはダメです。

    それ以外にモンステラ全体の育て方として注意したいポイントは寒さですね。寒さはある程度大きな株であればマイナス数度程度なら越冬します。そのかわりかなり葉落ちは激しいですが。見た目は悪くなります。

    モンステラブ

    だけど霜に当てると枯れるかも。以下に寒さにあたった斑入りモンステラを説明します。

    寒さで葉が枯れるとそこから葉は出ません

    斑入りモンステラはマイナス数度ぐらいなら寒くても越冬はします。しかし以下のようにだんだんと黒くなり葉が落ちてしまいます。

    20210101-斑入りモンステラ6

    20210110~13-斑入りモンステラ4

    しかしそこから葉が出ることはありません。上から出る新しい葉が出てくるだけです。

    新しい葉が出始めたモンステラ『ボルシギアナ』の写真

    こうなったたら上から出てくる葉を楽しむか、新しい芽が出てくるのを待つしかないです。あとは枝をカットして挿木をするかですね。

    モンステラを大きく太く育てよう

    モンステラって最初は以下の写真のように細い状態です。

    子株の斑入りモンステラ写真

    そこから以下のようにだんだんと太く長く育っていきます。

    モンステラ ホワイトタイガーの幹写真

    その中で重要なのは光をしっかり当て、子株に栄養を取られないようにして育てていくこと。また気根もうまく地中に誘導して栄養を取りやすくしてあげると良いですね。

    モンステラブ

    詳しくは以下の記事を見てね。

    斑入りモンステラの幹(茎)を太くするやり方。斑が消えないように注意!

    斑入りモンステラの増やし方

    斑入りモンステラ『ボルシギアナ』を水挿しにした写真

    斑入りモンステラはいくつかの方法で増やすことができるようです。ですがまずは増やすための穂木を作りましょう。二つほど残して茎をカットします。

    モンステラ『ボルシギアナ』を増殖用にカットした写真

    そしたらいらない気根や葉をカットしてしまいます。気根は残した方がいいいと言う方と、カットした方がいいと言う方がいますが、水や土に触れると根になるので残すことをおすすめします。

    モンステラ『ボルシギアナ』を増殖用に穂木にした写真

    それでは調整した穂木を使いモンステラを増やしていきましょう。

    モンステラの挿木

    モンステラ『ボルシギアナ』を挿木にした写真

    挿木は培養土などを用いて挿していくだけですね。一番一般的なやり方です。このやり方の場合は気根がついたままの方がいいかもしれません。

    モンステラの茎伏せ

    モンステラ『ボルシギアナ』を茎伏せにした写真

    モンステラの茎伏せはカットした穂木を培養土などの上に横に置くだけ。軽く沈むような感じに置けばそれだけでOKです。

    挿木と違うのは穂木が短くてもいいこと。挿木の場合は埋めて立てるために2節ぐらい残しますが、茎伏せなら1節あればOK。多く増やしたい方にいいですね。

    モンステラの水挿しには注意が必要!

    斑入りモンステラ『ボルシギアナ』を水挿しにした写真

    最近一般的に書かれているのがモンステラの水挿し。私も試しにやってみました。しかし2月ぐらい経っても芽や根が出てきません。気根がやっと伸びてきたぐらいです。

    気根が発達してきた斑入りモンステラの写真

    気根が発達してきた斑入りモンステラの写真2

    感想としては気根があり、枝の先端でないと難しいのかなと思いました。これからは培養土に戻して発芽を目指します。

    いろいろと調べていると斑入りモンステラは水挿しで発根は難しいとのことでした。使う培地でおすすめとされているのが『ココナッツピート』。

    モンステラブ

    ですがアク抜きされていないと悪影響が出る可能性もあるようです。

    最近だとアク抜きがされている『ベラボン』が推奨されているようです。高級な斑入り品種ならちょっとリッチに『ベラボン・プレミアム』を使用するのがいいですね。

    ベラボンの写真2

    私もベラボン・プレミアムを半分程度加えて挿木をやり直してみることにしました。斑入りのモンステラはこれでないと難しいようです。うまく育ってほしいな。

    モンステラ元株からの再発芽

    カットした後の斑入りモンステラ写真

    地上部をカットしたモンステラの元株も再生します。枯れてしまうかと思いましたが、しっかり芽が出て再生しますね。

    芽が出てきた元株の斑入りモンステラ写真

    拡大すると以下のような感じ。長くなりすぎた斑入りモンステラを短くしたいときや、数を増やしたいときに思いきってカットしてしまっても大丈夫なようですね。

    芽が出てきた元株の斑入りモンステラ写真2

    芽がどんどん伸びてきました。

    芽が出てきた斑入りモンステラの写真

    葉が展開してきました。もうこうなると大丈夫ですね。

    葉が展開した斑入りモンステラの写真

    こうやって長くなりすぎたモンステラや、葉が枯れて不格好になったモンステラを作り直していくといいですね。

    ボルシギアナとデリシオーサの見分け方

    ボルシギアナを買ったと思ったら実はデリシオーサだった。またはその逆パターンもよくあるようです。はっきり言って小さいうちは見分けがつかない。

    モンステラブ

    大きくなると以下の動画のように葉の付け根の茎にウェーブがかかる違いが出るようです。

    だけど大きくなる前に知りたいですよね。ですがそれは難しい。大きくなってもいろいろ交雑もあるため確実にこのように言えるかは不明です。ただし見分ける目安の一つとしてはいいですね。

    モンステラの和名はホウライショウ(鳳莱蕉)っていいます。

    モンステラの和名はホウライショウ(鳳莱蕉)といいます。色々説はありますが和名の由来は不明となっております。

    モンステラブ

    もしホウライショウって聞いたらモンステラのことだって思い出してね。