斑入りモンステラの幹(茎)を太くするやり方。ヒョロヒョロの原因と対処法

モンステラ ホワイトタイガーの幹写真

斑入りモンステラの幹(茎)を太くしたい。はやく太くしたいと思っても斑入りモンステラの幹ってなかなか太くならないですよね〜。

斑入り職人

以下の写真のように最初はヒョロヒョロw はやく太くしたい。

子株の斑入りモンステラ写真

肥料をしっかりあげればいいと思っていましたが、そうすると斑が消えやすくなってしまいます。なかなか難しいですよね。

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斑がなくなると斑入りモンステラの価値が下がってしまう。

ここではキレイに斑入りモンステラの幹を太くする方法をまとめています。まだ斑入りモンステラを購入する前でしたらまず大きくするのが大変な苗を避けましょう。(こちらの項目を確認してね。)

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だけど一番のポイントは以下の写真のように幹が太くなる品種を選ぶこと!

デリシオーサ の特徴写真3

幹を太くしたいなら選ぶ品種はデリシオーサ一択です! ボルシギアナヒメモンステラ(テトラスペルマ)は基本的にあまり太くはなりませんよ。

キレイに斑入りモンステラの幹を太くする方法

普通に斑入りモンステラの幹を太くしていくならしっかり光にあて(葉焼けしないレベルで遮光は必要)、過剰にならないレベルで肥料を与えていくのが一番いい方法ですね。

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特に光不足だと徒長(幹が細長く伸びる)を起こしてしまいます。光があまり当たらない場所なら以下のような植物育成ライトをうまく利用しましょう。

私のおすすめは『アマテラス』と呼ばれる植物育成ライト。背丈が高いモンステラはこのような高い照度を持つライトを使用するのがオススメ。以下の記事でまとめています。

室内観葉植物(斑入りモンステラなど)におすすめの植物用ライト

モンステラがヒョロヒョロになる一番の原因は光

けっこうな数のモンステラをいろんな環境で育てましたが、結論として温度や肥料より光が一番重要だということがわかりました。

鉢のサイズにもよりますが肥料はある程度肥料を含むものを与えておけば微量加えるだけで数年持ちます。温度が足りない時は成長速度が抑えられるのがおもな症状になります。

斑入り職人

根っこの根腐れとか原因の一つという話もありますが、そういう場合は葉っぱなど全体的にも影響が出てくるし本当に育てていたらすぐにそれは違うとわかります。

だからしっかりと節間を短く、幹が太いモンステラに育てたい時はまず光環境を優先して整えましょう。ある程度強い光があたる窓際に置き、できれば強めの植物育成ライトを設置するといいですよ。

培養土は水はけがいい培地を選ぼう。

モンステラは水はけがいい培地か、逆に水をたっぷり使う水耕栽培での栽培がオススメです。水はけの悪い培養土での水をたっぷり与えての栽培が最悪で根腐れしてしまいます。

斑入り職人

安い培養土は水はけが悪くて使い物にならない場合が多いです。少しの金額をケチって斑入りモンステラを枯らしたくないですよね。

モンステラはヤシガラでも成長がいいので、培地用に加工処理したヤシガラ『ベラボン』を使うのもおすすめ。特にしっかり悪い成分を取り除く処理をした『ベラボンプレミアム』がおすすめですよ。

モンステラ ホワイトタイガーの幹写真

ベラボンのようにキチンと処理したヤシガラはちょっと値段が高いです。だから発根させるときや、高級な斑入り品種を植え付けるときに使うといいですよ。

栄養過多は斑がなくなる要因の一つ

斑入りモンステラに限らず不規則な斑の斑入り植物は栄養分が多くあると斑が消えやすくなってしまう場合が多いです。特にホワイトモンスターが分かりやすい例ですよね。

斑入り職人

一度斑がなくなってもデリシオーサのホワイトモンスターなどのように切り戻してストレスを与えれば復活することもありますが。

基本的に消えた斑は基本的に戻らないので、キレイな斑入りを維持したいのであれば肥料を過剰にやらないように注意しましょう。モンステラはそこまで大量に肥料を必要としないです。

斑入り職人

無機質の培地成分を多めにすると栄養のコントロールもやりやすいですね。

ちなみに私が使っている培養土などは以下の記事でまとめています。よかったら参考までに見てね。

斑入りモンステラの培養土は何がいい? ベラボンを混ぜて使うのもおすすめだよ

斑がなくなったモンステラを斑入りにする方法

斑がなくなったモンステラを斑入りにする方法は基本的にストレスをかけることです。一番確実なのはカットして切断ストレスをあたえること。

斑入り職人

斑入りが見えなくなった枝でもたまにいい斑入りの芽がでてきます。

あとは乾燥ストレスや肥料を抑える飢餓ストレス、温度ストレスなどもいっしょに与えるといいですね。温度ストレスと切断ストレスをダブルで与えたらかなり強い斑入りになった経験があります。

20210110~13-斑入りモンステラ4

斑入り職人

そのかわり長い間キレイな姿を見ることができなくなりました。

ですが一度斑入りがなくなった(なくなりかけた)モンステラは価値がガクンと下がります。ダメ元でカットしてやりなおすのがおすすめですよ。

植物の茎を太くする肥料

窒素分が多い肥料を与えれば植物はどんどん成長しています。しかし長くもなってしまい茎(幹)を太くするのが難しくなりやすいです。

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『つるぼけ』になるかも。そこで窒素分が少なくリンやカリが多いイモ用肥料がいいのではと考えました。

モンステラとイモ用肥料の写真

葉っぱだけをぐんぐん成長させるのではなく、根や茎を充実させる芋用肥料があいそうです。モンステラはサトイモ科の植物でもありますからね。

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葉っぱの成長をおさえることにより斑の消失を抑えることにもなりそうです。

モンステラの肥料については以下の記事でまとめています。よかったら参考までに読んでください。

モンステラにおすすめの肥料。斑入り品種はやりすぎに注意!

一方向に成長させずに太くする

鉢を動かさず、一方向だけに成長させると成長は速いと思います。ですが太くしたいのであれば以下のように少しずつ鉢をずらしましょう。

鉢をずらして太陽光を受ける画像

成長に差が出てゆっくりになるけどそのかわり幹が太くなる感じがしています。

切り戻して幹を太くコンパクトに

背丈を低くし、幹を太くしたいだけなら切り戻して作り直していくのも一つの手です。以下は切り戻した斑入りのボルシギアナ

切り戻して新しい芽が成長した斑入りモンステラの写真

ただしどうしても新しく芽を出して成長させるため成長速度は遅くなります。

斑入り職人

新しく芽を出しても環境がよくないと細い枝になってしまうことがあるのでこれだけで改善は難しいです。環境の方が大事!

子株に栄養をとられるのを避けよう

幹を太くしたのであれば子株が生えてきたときに取り除いた方がいいです。そうしないと子株の方に栄養がいってしまいますよ。

子株が出てきている斑入りモンステラの写真

あまりに小さいと切り離した子株が枯れてしまいやすいですが、5cmぐらいまで成長したら切り離してもきちんと成長してきますよ。

斑入り職人

根っこをきちんと残して切り離すことが重要ですが。

苗を買う前なら絶対みて欲しい大きくなるポイント!

斑入りモンステラの苗って高いですよね。だから安い枝の切れはしを買って育てようとしてしまいがち。

斑入り職人

だけどそれだと大きく育てるのはとても大変なんです!

そういうときに重要なのは根がしっかり出ているかと、元になっている幹(茎)が太いかがポイントです。これらがダメなカット増殖苗だとすごく成長が悪いです。

成長が悪い苗の例

  • 根が出ていないカット苗。
  • 元の幹(茎)が細いカットカット苗。
  • 根が何もないカット苗だと根っこが出て、しっかり根を張るまでは地上部はなかなか成長しません。時間もかかるしおすすめできません。少し発根しているか、気根が出ているものを選びましょう。

    斑入り職人

    何も出ていない状態だとそのまま数ヶ月は成長しない覚悟をした方がいいです。

    また根が出てなくても、3センチ以上の太さがある幹(茎)から出ている苗なら大丈夫です。めったに販売されていませんが、元の幹から栄養を吸い上げてかなり充実した苗になりますよ。

    斑入り職人

    成長もかなり速いのでおすすめです。