モンステラは寒さに弱く5度以上での栽培が推奨されています。しかし室内で数が増えてくるとスペースがなくなり外で育てたくなってきます。
斑入り職人
実際に外でそだてるとモンステラはどうなるんだろう? 気になったので実際に外で育てみることにしました。現在の結論としては以下の通りです。
・地植えだと地上部が全部枯れるが、地下が生き残り新しい芽が出てくる(ただし根も痛むため成長はかなり遅くなる)。
気温がマイナス数度まで行くエリアの地植えで幹まで残る場合もあります。ですがそれらはおそらく霜がおりないような土地で、ある程度周囲に家があり温度が高くなる住宅地だと思われます。
・晴れで放射冷却が強い。
・風が弱く空気が上部の暖かい空気と混ざらない。
・湿度が高い(コンクリートなどで乾燥しない)。
斑入り職人
あと小苗を外で育てるのはやめておきましょう。すぐに内部まで寒さが到達して枯れます。それでは以下で結果を詳しく説明していきますね。
軒下でのモンステラ越冬
軒下で斑入りモンステラ(ボルシギアナ)を越冬させてみました。ある程度大きくなっている株です
斑入り職人
冬になり氷点下になり始めると葉っぱが黒く変色してきました。0度ぐらいまでは大丈夫でしたが0度以下になってくるとダメですね。
キレイに育てたいなら霜が降りるころまでに室内に取り込む必要性があります。葉っぱが黒く変色してきています。
この段階ではまだ気根は生きていますね。
しかし寒い日が続くと葉っぱが下からどんどんと枯れていきます。若い葉をできるだけ残すように動いていきますね。
この段階までくると気根もダメになっていました。
下の葉は真っ黒になってしまいました。
最終的に葉っぱは全部落ちてしまいました。そして暖かくなり先端からのみ芽が出てきました。
気根はある程度成長して皮ができた太いものだけ残ったという感じですね。
葉っぱはダメージが残っているようで奇形の葉が出てきています。これはちょっとカットしてやり直した方が良さそうです。
マイナス数度になる環境では軒下のように屋根だけある状態だと葉はダメになり幹の部分だけ生き残る感じですね。
地植えでのモンステラ越冬
次はデリシオーサの越冬試験をしてみましょう。小さめの斑落ち株と
大きめの斑落ち株を地植えしました。
どちらもあまり成長していないため寒さに耐えれるか不安。
斑入り職人
しかし氷点下になると一気に枯れ込んでしまいました。もうちょっと成長させてから外に植えるべきだったなぁ。
小さめのデリシオーサは以下のようになり、
大きめの株も以下のようになりました。2023年の大寒波には耐えきれなかったようです。
完全に枯れたと思ったら少しだけ緑色が見えています。
掘り起こしてみると土に埋まっている部分は無事でした。モンステラならここから復活できるはず!
暖かくなり両方の株から芽が出てきました。
順調に育っているのですが根っこも傷んでるのか、それとも土壌があわないのかなかなか大きくなりません。
秋まで様子を見ましたが、最終的に葉っぱのサイズが10cmいかないサイズで終わってしまいました。
地植えでの越冬モンステラ管理まとめ
外でモンステラを幹を保ったまま越冬させたいのであれば、軒下など屋根がある状態で越冬させるか、ある程度幹を太くしてからでないと難しそうです。
斑入り職人
ー2〜3度ぐらいまでなら野外で耐えれますが、かなりその後の成長が遅れます。早くキレイに育てたい方は室内栽培しましょう。また小さい株の場合も室内で植物育成ライトなどを利用して育てることをおすすめします。