モンステラって意外といろんな種類があります。また最近は遺伝子解析などによりモンステラの分類だったものが違うものになったりなどややこしいです。
斑入り職人
まず簡単に一般的に販売されているモンステラの特徴を以下にまとめます。他にもモンステラの種類はありますが、一般的なモンステラの葉の形をしていないので除きます。
葉が非常に大きくなり、葉の内部にも穴が空きます。大きくなると葉の付け根にウェーブがでるので他の品種と見分けれます。節間は短く幹は太くなります。半木立ちになるので育て方しだいでは支柱が少なくてすみます。
【ボルシギアナ】
葉はデリシオーサより小さめ。葉の内部には基本的に穴が開きません。幹は細めで節間は長くなりがち。支柱は必須です。
【ヒメモンステラ(テトラスペルマ)】
学術的な分類ではモンステラではなくなりましたが、見た目は小型のモンステラ。小さな葉が特徴で他の品種よりスペースを取りませんが、支柱が必要です。うまく育てると鉢から垂らすように育てれます。
そして斑入りになった品種は値段が超高かったりします。最近だとテトラスペルマのパラゴンが100万円を超えたりしてましたね。値段はすぐに下がっていきましたが。
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気になるけどモンステラをあまり知らないと品種や斑入りの種類などがわかりずらいです。間違ってニセモノを買っちゃうと大変。だから簡単にモンステラの種類をまとめてみました。
モンステラには種類はどんな種類があるの?
モンステラの種類をまとめました。モンステラは分類がいろいろ変わったりしているので、なるべく現在の分類に近くなるようにまとめています。
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一番大きく葉の内部まで穴が開く『デリシオーサ』
サイズが一番大きくなり、内部までポツポツ穴が開くのがモンステラのデリシオーサ(Monstera deliciosa)。以下のような特徴があります。
・葉の内部にも穴が空く。
・大きくなると葉の付け根にウェーブがでる。
・節間は短く幹は太くなる。
・半木立ちになるので育て方しだいでは支柱が少なくてすむ。
サイズがおおきくなると以下のように葉の内部に穴があいてきたり、
葉っぱの根元にウェーブがでてきます。だけど小さいときはボルシギアナと区別がつきません。
大きいので温室や広い部屋がないとなかなか栽培が難しい品種ですが、鉢を小さくして成長を抑制し、さらに葉っぱを少なくして室内で育てる手もあります。
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斑入り品種は以下のようなものが有名です。
ボルシギアナのホワイトタイガーと同じような感じだがサイズが大きい。
かなり強めの斑が出る品種。斑が少なめでも切り戻したり肥料を抑えると斑が強く出るらしい。
黄斑でうつくしいデリシオーサ。
奇形が入る黄緑斑のデリシオーサ。
つよい白色の斑が入る系統。
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内部に穴ができない少し小型のモンステラ『ボルシギアナ』
モンステラのボルシギアナ(Monstera borsigiana)はデリシオーサより一回り小さいサイズのモンステラ。
・葉の内部には基本的に穴が開かない。
・幹は細めで節間は長くなりがち。
・支柱は必須です。
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空間にあまり余裕がない室内で栽培するならこちらを選ぶことをおすすめします。値段は一般的にデリシオーサより高めですが、スペースを取りすぎるよりはいいですよ。
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おすすめはハーフムーンのボルシギアナ。安定してハーフムーン出すのは難しいですが、キレイですよ〜。ホワイトタイガーのハーフムーンは以下のような感じ。
逆にハッキリと緑と白が分かれる普通のハーフムーンは以下のような感じです。
ハッキリと分かれるタイプのハーフムーンは下手をするとただの緑の葉っぱになります。だからホワイトタイガーのハーフムーンを購入して、ダメになってもホワイトタイガーって感じのほうが無難です。
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小さくかわいいモンステラ『ミニマ』
モンステラ『ミニマ』はラフィドフォラ・テトラスペルマ(Rhaphidophora tetrasperma)と呼ばれ実際にはモンステラ属の植物ではありません。ですが、形がそっくりなのでモンステラ『ミニマ』や『ヒメモンステラ』とも呼ばれています。葉っぱが小さく室内栽培向きの品種ですね。
・つる性なので支柱が必要。
・うまく育てると鉢から垂らすように育てれる。
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私もヒメモンステラの斑入り品種が欲しくてまず試しに以下のような斑入り品種を購入して見ました。
ですがなかなかいい斑が出ない。ヨーロッパで作出された『RaphidophoraTetrasperma Variegata “Paragon”』という斑入りがキレイなので購入したいと思いましたが小さい苗でも数十万円するので手が出せません。
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ですので少し方向性を変えヒメモンステラのオーレア(葉の出始めの色が薄く後で濃くなる品種)も購入して見ました。
しかし葉っぱが弱くあまりうまく生育しません。オーレアはあまりよくないかな。
丸い穴が開く『マドカズラ』
マドカズラ(Monstera friedrichsthalii)もモンステラの一種です。最近はマドカズラの斑入り品種も出てきていますがめっちゃくちゃ高いですね。
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usda zoneは10〜12程度となっています。
小さな穴が内部に開く『レクレリアナ』
まだまだ日本では希少なモンステラ レクレリアナ(Monstera lechleriana)。マドカズラとは違いある程度株立ちし、穴も小さめな感じですね。扱いやすそう。
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蔓性で普通な葉っぱの『ハネカズラ』
ハネカズラ(Monstera standleyana)はモンステラっぽくなく普通の葉っぱをしています。ですが、こういう形の葉っぱもキレイですよね。
斑入り品種には白斑と黄斑タイプのものがあり、黄斑タイプの方が希少性が高いです。しかし、黄斑は徐々に白色に変化していくタイプの斑入りのようです。
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斑入りモンステラはなぜ高い? 種類とまとめて説明するね。
モンステラにはいろんな斑入り品種があります。以下に説明しておりますが、斑の入り方で名称が変わるんです。
・細かな斑入りの『アルボ』(ホワイトタイガーはこれに入る。)
・半分だけ完全に白い斑入りのハーフムーン。
・黄斑のオーレアは最初黄色で後で白色に変化します。
・部分的にマーブル状の斑が入った『ミント』-高い
・全体的にマーブル状の斑が入った『フルミント』-超高い
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高価な斑入り品種はキレイなかわりに葉焼けなどで葉がダメになりやすいです。高級品種は植物育成ライトを用いて室内栽培するのが基本ですよ。
⇒室内観葉植物(斑入りモンステラなど)におすすめの植物用ライト
ちなみになぜ斑入りモンステラは普通のモンステラと比べて高いのかを説明すると、以下のようなことが要因となります。
斑の部分が強光や環境の変化に弱く、キレイな状態で育てるのが難しい。
樹勢が弱いため病気や害虫に弱い。
一般的な白い斑入り品種で最も高値で取引されているのはハーフムーンと呼ばれる葉の半分だけ斑入りになったもの。
安定させるのが難しいですが非常にキレイです。いつかこういう斑入りモンステラを手に入れたいですね。
ボルシギアナとデリシオーサの見分け方
ボルシギアナを買ったと思ったら実はデリシオーサだった。またはその逆パターンもよくあるようです。はっきり言って小さいうちは見分けがつかない。
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だけど大きくなる前に知りたいですよね。ですがそれは難しい。大きくなってもいろいろ交雑もあるため確実にこのように言えるかは不明です。ただし見分ける目安の一つとしてはいいですね。
モンステラの和名はホウライショウ(鳳莱蕉)っていいます。
モンステラの和名はホウライショウ(鳳莱蕉)といいます。分類とは違いますがおぼえておくといいですよ。色々説はありますが和名の由来は不明となっております。
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